雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

「仮面ライダーアマゾンズ」で、谷口賢志に二度目惚れ

異色すぎて戸惑い続きだったドラマ

仮面ライダーや特撮を楽しく見ていたのは小学生まで、の自分がまさか、今更のようにハマったことが驚きの「仮面ライダーアマゾンズ」。ただし、その単純な目的は、映画「どうしても触れたくない」でファンになった谷口賢志さん、でした。


とはいえ、舞台出演作が豊富な谷口氏、地方暮らしの私にはなかなかお会いできるのは難しく、まだ一度しか舞台を見に行けてません。出演作品も数えるほどしか見てなくて、こんな状態で「ファンの集い」なんて惧れ多いぞ、と珍しくおよび腰(殊勝)な私。それ以外にも、好きな役者も多いことから、この2年あまり、ユルユルなファンでおりました。


そんな折、深夜に「仮面ライダーアマゾンズ」がスタート。もともとは、あのネット通販大手Amazonのプライム版での映像配信がスタートしていたのですが、一歩遅れてBS朝日での放映が始まりました。もう10話まで進んでおりますが、日曜深夜帯ということで録画で楽しんでます。


ま、この「楽しんで」というのも最初はちょっと”場違い”でしたね。すっかり変身ヒーロー物、のイメージで捉えていたのですが、当初3話くらいまでは、ひたすらグロい、気持ち悪い、暗い・・・とドラマとしては、全然楽しめないストーリー。「大人向けのダークなイメージで」なんて綺麗事言われると、それちゃうだろう、って感じでした。


邦画にも多い、あのブルーがかった映像加工自体が「駄作」感を醸し出しているし、2人のライダーの登場の仕方も異例だし。昭和ライダーは、7代目のストロンガーまで、リアルタイムで見ていたのですが、その中でも一番のお気に入りが6代目のアマゾンライダーでした。私にとって、熱帯雨林の下での「ア・マ・ゾ・ー・ン!」の変身シーンしか脳裏になかったので、一種異様とも思えるストーリー展開に、なかなか頭がついていかず・・・。


今回のアマゾンって、一言で言うと「害虫駆除」。都会に放たれた、4000体ものアマゾン(人間がアマゾンに”成虫”する)を、同類のアマゾンが退治していくのですが、絶対的な使命で動かされているわけではない。全然、「正義の味方」ではないし、アマゾンライダーの一方オメガの水澤悠(藤田富)に至っては、薬でアマゾン化を制御されてきて、明確な意思すらあやふや、という、なんじゃこりゃあな始まり。


敵方のアマゾンと格闘するときには、血を思わせる黒い液体が飛び散って、それがリアルすぎてかなり気持ち悪い。制作サイドの並々ならぬ思い入れは嫌というほど漂っていますが、ストーリー展開も描き方も子供向け特撮番組の想像を超えており、しばしその世界観に戸惑ってました。しばらくは好んで録画を見たいとも思わないような、「なんか気が重いな~」というのが正直なところでした。


おかげでドラマの冒頭からとっとと殺されてしまう、駆除班の隊士達の中にお気に入りの馬場良馬君がいることすら気づかず・・・(ああ、なんてことだ。汗)。言い訳になってしまいますが、駆除班は、みんなミリタリーファッションで似たような風貌の人が多く、全然見分けがつきませんでした。

谷口さんの超アタリ役、見るたびゾッコン


そんなマイナスなスタートを一気に変えてくれたのが、谷口さん扮する鷹山仁。アマゾンアルファ。見た目、真っ赤な仮面ライダーですが、昭和ライダーをちょっと彷彿とさせる野性味ある存在の男です。若くてタフな恋人・七羽と同棲生活、というかむしろ、ヒモ状態ではありますが(笑)、それがまた嫌味でないくらい似合ってる。


まさに”一匹狼”、己の流儀でのみアマゾン退治に出てくるのですが、温室育ちの悠を時に戒めたり、フォローしたりの絶妙なバランス感が素敵。頼れる兄貴分、という感じです。思いっきり若い世代のライダーが多い中、アラフォーの谷口さんの大人な色気が画面から漂いまくりで、「どうしても~」とは別な意味でのワイルドな素敵さ倍増。


鷹山仁の出演シーンばかり追っかけて、もうウットリの連続。妄想が高まり状態で、すでに仮面ライダーを見ている感覚ではありませんね。また、崩し感満載の衣装といい、中途半端に金髪ロン毛の前髪と髭のコントラストといい、作り手は狙いまくったでしょ!ともう感謝しかありません。


またそれに輪をかけて、ヒルで渋いんだ、賢志さん。(まだそんなに知ってるわけではないけれど)素顔は普通にお茶目なお兄さんだという感じですし、プライベートビデオで見せてくれた、役に対して向き合い方がめっぽう真摯な人で「静かな中での熱さ」がある役者と尊敬しています。


だから、彼の作り上げた仁役がピッタシ、だったということは存分にわかってはいるんですが、それを置いておいてもムンムン、色っぽくて、落ち着いたトーンで語るセリフの説得力などにイチイチ胸の奥がかき乱されてしまってます。いいんです、アルファ。いいんです、賢志。いや良すぎですよ、本当。


この「仮面ライダーアマゾンズ」というドラマに出演している役者達がほとんど見慣れない役者さんばかりですから、余計な先入観なく見られて面白いです。そんな中では、もはやベテランと言っていいほどの舞台役者の谷口さんですが、映画やドラマではそこまで目立ってきた存在ではないので、新鮮なのもあるかもしれません。


この作品が、「どうしても触れたくない」と並んでターニングポイントとなってくれるかな?というか、期待反面、あんまり安売りしたくないな(って、身内かい!)なんて複雑な心境を持ちつつ、素敵な鷹山仁に浸ってます。来春には、続編”シーズン2”も正式決定という流れもあるようで、嬉しくて私の心臓が持ちませんわ~。


えっと、なんだかどんなドラマか全然説明になってませんが、ようは

 谷口賢志の溢れ出る色気で爆死

ってドラマです(おいおい)。だって子供向けどころか、オトナを惑わせる、ヤバい番組なんですもの。


あーあ、この期に及んで予約販売が終わってしまった、変身ベルト*1欲しかったなあ。。。あの低音ボイスで、「アマゾン」と囁く変身シーンを思い出しますもの。


www.superhero-year.com

www.animatetimes.com
谷口さんの思いが詰まったインタビュー記事。その熱い思いにシビレます。


まもなく発売


なんと昭和ライダーもブルーレイで蘇るそうです。子役の松田洋治君が、当時を語る対談映像も特典の中にあるみたいで、心動きます。


miyabi2013.hatenablog.com

*1:最近はドライバーセットというらしい