雅・処

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おっさんずラブ 最終回を終わって・・・つれづれ雑感

おっさんずラブ」ロス 絶賛リハビリ中!

とうとう「おっさんずラブ」が終わってしまいました・・・。最終回は東京遠征中だったため、ホテルの小さなテレビで鑑賞。ネットニュースを追いかけましていましたが、とても追いつけないほどの勢いでしたし、終わってからもゆっくり感想を書く暇もないバタバタさで、1週間が過ぎてしまいました。


昨夜OLの後番組は、次作「ヒモメン」オンエアかと思ったら特番だったらしく、その間、脚本家の徳尾さん主催(?)で架空エア8話がTwitter発信されたそうですね。なかなか皆さん、病んでるな(笑)と。


Twitter見ていても「絶対、徳尾さん自身は続編やりたいんだよ、やる気満々、いつもノリノリじゃん。」と内心思いながら、ドラマ制作の様々な現実に阻まれているんだろうな、と思ってましたが、こういうおちゃらけができる余裕があるということは、続編に向けて結構前向きな動きが出てきているのかな、という期待も生まれます。


一番難しいのは、あのキャストを総動員する時間的な制約、そして、完全終着してしまった黒澤部長から春田たんへの恋愛コメディ部分。もう大半のOLファンの望みは、春田&牧の二人のその愛の遍歴をゆっくり鑑賞したい、という熱だと思うんですけど、続編にはまだまだいくつもの課題を乗り越えないといけないのでしょうね。


今更ですが、最終回の感想も少し書いておきます。フラッシュモブの唐突感とか男同士の結婚式など目新しいノリは新鮮でした。でも、細かいところ描ききれずに惜しい部分も沢山。牧に春田との別れを決意させた6話終盤の「ちずと春田の盛り上がり」あれ、どうなったー!?何も言及されてないのはおかしすぎ。


それから今更同性カップルに驚かない職場とはいえ、部長と春田の結婚祝い会は、かなり胡散臭かった・・・ですし。1年も牧と離れていた春田の内的葛藤って全くないの?という違和感。やっぱり全7話という短期決戦がそれらの納得いく説明を省きまくって、物語としてのグレードを落としてしまったのが残念でなりません。


特に6話から7話の間の削げ落ちた部分が・・・。そこまで削ったにも関わらず、春田&牧のシーンもすごく短くて、「テレビの前で、ああ時間ない、時間ない!」とあたふた。「俺と結婚してくださーい!」や上海出張の準備のオーラスシーンが全てを覆してくれたとはいえ、あらゆる奇跡がつまったドラマなだけにもっと見たかった・・・が一番の感想。*1


テレビ朝日への感想を投稿(まだ中盤ごろ)した際には、「このドラマは、あと2話追加あれば、絶対天下を獲れるはず。」と言い切りましたし、「グッズ出さないなんて信じられない。今ならえげつないほどに売れますよ。」とも書きました。発売が遅すぎとはいえど、なんとか終了後に販売が決まったのは、多くの視聴者の熱意が通じたのかな、という喜びはあります。


また、テレビ雑誌。某アイドルばっか載せてんじゃないぞ!ギリギリで「おっさんず」を特集したザ・テレビジョンはさすがに「視聴熱」でその勢いを知っていたのでしょうね。ドラマ全盛期の20年くらい前なら表紙もあり得るくらいの人気、だったのにちょっと惜しい。


今回、ゴールデンのドラマ群、アイドルや俳優の人気、視聴率だけを信用していると、トレンドを見誤るって良い教訓になったんではなかろうか。やはり視聴者からの自然発生的なムーブメントの勢いって理屈じゃないほどのパワーがありますね。


さて続編あるとしたらですが、シーズン2が一番嬉しいけれど、実現するには主要俳優達だけでも年単位のスケジュール調整が必要でしょうし、ストーリー構築はかなり難しいのではないかな。年末SPとかもなくはないけど、テレビは視聴率がどうの、とかゴールデンタイムが難しいとか、案外ハードル高いので。


そういう点からもやっぱり映画の可能性が高いかもしれませんね。ファンもお祭り感覚で盛り上がれるし、海外のファンにももしかしたら届く望ましいかも。あまり期間を開けてしまうと、「のだめカンタービレ」みたいに鮮度落としそうなので、合間を見つけてどうにかこうにか撮影して欲しいです。牧家、春田家の結婚騒動と上海篇を軸にたっぷり楽しく盛り上げて欲しいです。


【6/3】
nlab.itmedia.co.jp

正反対な役者 田中圭綾野剛


ようやく最近になって、撮り溜めていた録画番組を見られるようになってきましたし、少しは巷のニュースなんかも頭に入ってくるようになってきました。昨夜は、「おっさんずラブSP」を見返して、予想以上にはるたん(田中圭)の淡泊な演技にビックリしてました。え、こんなにアッサリしてたんだっけ?


そりゃあ、連続ドラマ化されてこんなに良くなるなんて想定外、というのが分かります。そのくらい圭君の演技への情熱が違い過ぎる。まあ、SPは4日間しか撮影期間がないし、バカバカしいとしか思えないほどのコメディドラマに徹したのでしょう。同じセリフがいくつもあるけれど、気の抜けたサイダーくらいはるたんの勢いが違い過ぎるし、まず長谷川を好きになる過程が完全に謎(笑)。


今回の連ドラで、田中圭君がどれだけ「運命作」「俺にとって勝負の作品」と気合を入れていた、というのは大抵の視聴者には感じられたはず。そしてその熱い思いが、林遣都君のあの真摯で繊細な演技にも影響を与えていたのも間違いないですし。


いろいろ田中君のインタビューを漁っていて知ったのですが、彼って意外と不遇だったんですね。なんやかんやで顔だけはよく見る役者さんで、何かドラマとか見ると、「あら、また田中圭?」ってさほど見てもいないのに存在は知ってる感じなのに、そのくせ何のドラマに出ていたか何を演じたか、あまり記憶に残らない。


地上波や映画の主役もこれだけのキャリアなのに数えるほどしかない、と知って驚いたくらいです。深夜ドラマで、あまり期待値も少ない枠で、それでも共演者や制作を信じてあれだけの特別なキャラを作り上げてくれて感謝感激しかないです。しかも、遣都君に対しても、一番愛した相手役とまで言ってくれてて、ああ本望。


いろいろとインタビューを読むと、「飾らない一般人感覚の人」というのをすごく感じます。自分を卑下する発言も、屈託なく言ってますし、きっと会話とかしたらすごく楽しい人なんだろうな、と敷居の低さを感じる。


それから「おっさんずラブ」にかなりハマったタレント(俳優)の名前の中に、綾野剛君がいたのも大ウケでした。同じ事務所(年上だけど事務所歴では圭君の方が早いかも)の役者同志ということもありますが、剛君も過去にゲイ役多いし、「怒り」では妻夫木君との妖艶なラブシーンも話題でしたし。


この「怒り」は、2年前、私も大ハマりした作品。妻夫木君と綾野君2人が2週間同棲して役に挑んだ、という話もさんざん話題になっていましたが、原作に比べて映画ではだいぶカットされた「優馬と直人の愛」の話を実現させたかったそうなのです。


 「日本にはまだ同性愛者の生活や思いをしっかり描いた作品がない」
 「まるまる一本、同性愛にスポットを当てて、演じたかったよね」


と何度か語っていたらしいので、OLみたいなドラマは羨ましいだろうなあ、と思ったですし、先にやられた感も若干あるかもな、と思ったりしています。役者も30代を過ぎると家族ものや不倫以外で、本気の恋愛ドラマへのオファーが減っていくのはもちろんのこと、人をときめかせるような純愛というのも今の時代かなり難しいかもしれません。


BLや同性愛を自ら演じてみたい、という役者はあまり多くはないとは思いますが、演じることに人一倍貪欲だったり、共感性の高い役者は、結構ゲイ役のほうが繊細さや純度が出やすいので、一種のチャンスとチャレンジして、その残影も持ち続けることが出来たりするのかも。


一方で演者についても、結婚したりガールフレンドとよろしくやってるような人ではなく、本当にゲイやバイの志向を持つ人がやれるようになったらいいのかも、と思います。


その意味では、ゲイ的な感性を持っていそうで、実際にゲイ役(というかゲイに拉致されるきわどい役)を演じた、ヒガシ(東山紀之)が「ドラマDVD、全部買うから」と吉田鋼太郎さんに言ったなんて記事も近いものを感じます。


もう一つ、剛君をここ2年くらい見てきて、ものすごい職人肌で役作りを徹底的にする役者のイメージがあります。真面目過ぎて大変そうだな、と思うこともしばしば(笑)。その反対に、圭君は、「役作りはしない。自然体で役を自分に寄せてきてる。」と発言してるのが役者として真逆で面白いなあ、と思ってました。


私は、(自分が完璧主義者でないだけに)職人肌の役者には強い憧れがありますが、一方で自分の思い込みに凝り固まったしまう危険性もあるかもしれないし、たとえすごく作りこんでいたとしても、作品自体が面白いかどうかとは話が別、というのも厳然たる事実なので。


ただ、人生には「一発大逆転!」並みの人知を超えた恐ろしい瞬間というのがあるんだな、と久々に今回の「おっさんずラブ」を見て感じました。田中圭君、林遣都君は、どちらも堅実な役者で、そこまでチヤホヤされてきていない人達だから全然心配はしていませんが、彼らをめぐる環境や周囲の目は大きく変わるはず。


流されず、冷静さを保ってますますのご活躍を!祈ります。圭君には、「おっさんずラブ」が放送前に決まっていた、あまり個性の強くない脇役オファーが結構続くと思うので、しばし田中圭の無駄遣いドラマ(失礼)が途切れたあたりで、主役でドカーンと難役やって欲しいですね。

次にドラマ化を狙って欲しい名作BL


つれづれ話のラストには、3次元BLが好きな私のドラマ希望を少し。Twitterでもチラホラと書いている人が多かったのですが、「美しいこと」の連続ドラマ化ですね。女装趣味のある男性を女性と思って愛してしまった不器用な男。2人は部署違いの同じ会社の同僚だった、というお話で年代的にも「おっさんずラブ」と近いカップリングですし、切なさモードも最高レベル。


ちょっと春田&牧コンビに似た主人公達のキャラもあるので、田中圭林遣都でも脳内変換できるかもしれません(笑)。このドラマがおっさんずラブ並みのクウォリティで作られたら、きっと新しい日本のドラマの歴史が作られそう。その分、下手な俳優なら絶対止めて、にはなりますが。


まだまだグッズも出るし、ブルーレイ&DVD、公式本など予定は控えてますが、これからが本当にロスな日々。。。それでも、奇跡のように素晴らしい2ヶ月をおっさんずラブにはもらいました。


スタッフ、キャスト、視聴者が全て一丸となって大いに盛り上げたドラマのブーム、この興奮を忘れないでずっとおっさんずラブのファンでいたいと思います。


今頃ジワジワと効いてきている台詞、
 君に出会えて 良かった


はるたん風味に惹かれて買ってしまった写真集。ただこれ、圭ファンが買うべき写真集ですね。ラフなスナップショットが多く、はるたん写真はわずかです。でも、ラストのインタビューは率直すぎて面白かったです。で、綾野剛写真集を買わずに、田中圭写真集を買ってしまう己をなんとする。


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*1:その飢餓感こそが続編への期待を一気に後押しはしていますが。