雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

密かにマイブーム!? ドラマ「消えた初恋」

J系アイドルのみずみずしいBL純愛ドラマにときめく

2021年秋ドラマは、「アバランチ」「SUPER RICH」を見てました。そのうち「SUPER RICH」は脚本のあまりのレベルの低さに脱落。あ~あ、駄作の秋かあ、とがっかりしていたところ思わぬスマッシュヒットのドラマが出てきました。


元々、長編ドラマやお仕事ドラマが苦手、恋愛ドラマが苦手、とあまりすそ野が広くない私としては、BLドラマが大好物。但し、前もって情報を得ていることはそこまで多くないので、11/18に始まった「美しい彼」しか注目していなかったのです。


「消えた初恋」は、噂を聞いて3話の途中から視聴を始めました。なにわ男子の道枝駿佑君とSnow Man目黒蓮君の共演作で学園ものの純愛ドラマです。まさか地上波でジャニーズのBL作品が始まるとは夢にも思わず、時代の進化をしみじみ感じましたね。


ジャニーズの学園モノと言えば定番中の定番でしょうが、相手が無名の若手女優さんより綺麗な男の子のほうがそりゃ盛り上がるって(いや特に私が、笑)。


まあ関ジャニ∞大倉忠義君が「窮鼠はチーズの夢を見る」でコテコテのBLを演じてくれたこともあるので、ジャニーズもだいぶ路線変わってきたなあ、と驚いてはいたものですが。

ドラマの魅力は

道枝君は、「俺のスカートどこへ行った?」ですでに顔は知ってました。その時の役柄は、ちょっと癖のあるタイプであまり好みじゃなかったし、京本大我君似の顔立ちだな、くらいしか印象はありませんでした。


目黒漣君も名前と顔がどうにか繋がるくらいで、「ポスト・キムタク」と呼ばれててananにいち早く特集された、くらいの前知識で所属グループはどこかもハッキリ知らなかったですし、ジャニーズの中でも好みの系列ではないタイプでした。


ところが、この2人、まさかの化学反応です。真逆のタイプ同士で、朴訥とした硬派の井田(目黒)と優しいけどどこかコミカルな青木(道枝)がふとした勘違いからピュアな純愛に展開していくところがとても良い。


特に究極に恋愛オクテの井田と、妄想系で恋に憧れる青木が少しずつ近づいていく様がなんとも甘酸っぱくて、本当にたまりません。井田は口数少ないけれど、経験不足からくる、どストレートな言葉攻めがてらいなくて気持ち良い。


青木に勘違いの愛を告げられて「もう少し時間をくれ。ちゃんとお前のこと考えるから」などと無意識の殺し文句を並べていく。そんな井田のピュアな真面目さとふとした時に見せる微笑みにどんどん心惹かれていく青木。


軽快でコミカルで若干やり過ぎ顔芸がハマる道枝君、「サムッ(寒い)」「ハズッ(恥ずかしい)」「チカッ(近い)」など、簡略化した若者言葉やラップ調に言葉を返したり、会話との間つなぎも絶妙でなかなかのセンスを感じます。


朴訥で口下手で古風な男子がピッタリの目黒君は、一見、無駄を排した淡泊な演技なのですが、それでいてアップの時、目に浮かぶ一瞬の困惑やはにかみ笑顔にやられてしまう。


この2人の個性の違いを生かしているのが見事です。彼らのほとんど素顔を知らないだけに、物語上で邪魔な物がなくて、青木と井田としてありありと生きてくれていて、そこは感情移入にすごく助かりました。


それから、こういう軽いタッチの青春モノは日本の得意分野かもしれませんね。日本以外では、タイも思い当たりますが、お国柄の違いは強く感じます。


真面目にBLドラマ作ると深刻だったり暗くなったりが一昔前の日本ドラマには多かったけど、最近は面倒なことは目を瞑ってひたすら純粋培養の愛を抽出している傾向があるな、と。


2人を取り巻く友情として、青木の元想い人・橋本さん(福本莉子)と一見チャラいけど友情に熱いアックン(鈴木仁)というサブキャラの関係性も良い。


個性的なクラスメートもちょこちょこ存在アピールしていて(決してドラマを邪魔はしない)、全体としてとても安心して楽しめるドラマになっています。個人的には、鈴木仁君の存在感が素晴らしいな、と思ってます。


更にBLドラマとはいえ、そこは腐ってもジャニーズなので、分かりやすくエロチックな展開にはならない、自制が効いてるのがいいです。まあ、キスシーンも〇〇シーンもなくこのまま最後まで「to be continued・・・」の関係性で続いてくれそう、という安心感。


BL好きな私でも、何も無理にキスシーンとかあざとい肉体的シーンを作れ、とは思わないのです。ずっと思わせぶりに釣っておいて、最後までちゃんとしたキスシーンを用意しなかった某ドラマの失望(こんなの詐欺でしょって)もありましたから。


原作コミックがあるそうなので、井田と青木がどうなっていくのかは決まってるのかもしれませんが、私は原作重視派ではないので、ドラマがきれいな形でまとまってくれるのが一番嬉しいですね。


7話終わって、物語は派手な動きはないもののイイ感じで進んでおりますので、あとはどこに着地点を置くか、そこに注目です。人気が高まって続編や映画までやってくれたら嬉しいけれど肉体的に成長激しい道枝君は、あと1年もすればだいぶ男っぽくなっていくでしょうし。


密かな佳作として残してもらえたらいいかな。久しぶりにグッズなども買ってしまい、ブルーレイBOXも買う気満々です。かといって自分が目黒君や道枝君のファンになる・・・とは思わない(あくまで今のところの話)のですが、2人に出逢えたことは感謝です。


あ、なにわ男子は好きですよ、デビューおめでとう!!

こちらも主題歌、買おうっと。


背景におっさんずラブとチェリまほの成功があるかも

そして、このドラマ、放送時間帯は少しズレますが土曜の深夜の放映枠が「おっさんずラブ」のテレビ朝日ということにも感慨があります。ゼネラルプロデューサーは、「おっさんずラブ」でも名前をお見掛けしていた三輪祐見子さんという懐かしさ。


「消えた初恋」にそこはかとなく漂うピュアな視線と優しい人ばかりの世界観(周囲の人間が男性同士の恋愛に違和感を感じないこと等)は、「おっさんずラブ」の系統を受け継いでるからかもしれません。さらにこじつけると、昨年の「チェリまほ」も同時期ですよね。


そして「チェリまほ」は30分枠で12話完結。「消えた初恋」は10話?予定と聞いてますが(最近の傾向で話数はあまり明示していない)、BLドラマは30分という短めのほうが間延びせず楽しめる。


テレ朝は、「おっさんずラブ」の成功を忘れてはいないでしょうから、「チェリまほ」の成功をちゃんとリサーチしてるのではないかな、と想像したりしてます。ただ狙っていても二匹目のドジョウは難しい。


狙いに狙った「あのときキスしておけば」が、さほど成功を納めなかったのがさもありなん、だったので。欲深く狙わず、ちゃんと基本にかえって丁寧に作ることが大事なんだな、と実感します。


あと最終回までわずかですが、このまま良い感じで楽しませてくれたらいいな、と思ってます。そして、チェリまほに続き最速で世界配信が決まるBLドラマ。勢いは止まらない。



miyabi2013.hatenablog.com
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