雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

黎明期のムード、『ヴァンパイア・レジェンド』観劇記(1)

待ちに待ったスタジオライフの世界

アートスフィアにて劇団Studio Lifeのドラキュラ連鎖公演がスタートしました。8年ぶりに『ヴァンパイア・レジェンド』と2年ぶりの再演となる『DRACULA』です。キャストも2パターンずつ、4組もあってまたチケット選びに頭を悩ませてました。耽美好きなくせに吸血鬼にはあまりときめかない性質の私ですが、初の『ヴァンレジェ』についてはちょっと興味を持ってました。


原作は女同士の同性愛っぽい世界だということですが、ライフ版は見事に性別逆転です。このお芝居、全体的にライフの得意とするお耽美炸裂!状態(笑)で、こういうシンプルだけれども劇団の持ち味が色濃く出ている作品は、久しぶりに見たような気がします。おかげで個人的になかなか盛り上がりました。


ここ2,3年ほどはライフも随分と試行錯誤が多く、文芸ものや社会派ものなども扱っておりましたが、劇の面白さはあっても正直、持ち味を生かしきってるとは言い難いものもあって、ファンモード全開でのめり込めない感じでした。なので今回の芝居は、「そう、これを待っていた!」という感じです。

【 ダブルのメインキャストについて 】


Aキャストは主演の笠原&曽世コンビが絶品。この二人の過剰な色気とパワーのぶつかり合いには本当に心を奪われてしまいました。そういえば、これだけ長い間組んでいるのに、”危険な関係”という役どころは滅多にない二人でしたね。二人共、普段は体育会系でめちゃくちゃ男らしい兄さん達なくせに、舞台に乗った途端に相反する繊細でフェミニンな部分が自然と醸し出され、”お耽美”が無理なくハマってしまいます。笠原さんは、ドラキュラ伯爵の時より髪型がカッコ良く、むしろ若返った感じで、より素敵になっていたのが嬉しかったです。


ジョージ(曽世海児)は、吸血鬼ゼーリヒ(笠原浩夫)に猛烈に惹かれているのに、それを”愛”ではなく熱い”友情”だと思っているところがいじらしい。しかし、いつだってジョージは、ゼーリヒを激しく追い求めているのが伝わってきます。台詞の一つ一つにまで溢れ出る情感、誘惑する背中、さすが’曽世節’は健在でした。


ゼーリヒが吸血鬼だという真実を知らされた後の行き場のない哀しみと絶望を、よろめき、求め、慟哭する・・・ちょっとマゾ体質?と思うくらいに彼の演技はどこかしら女性的で、その熱情がほとばしるのを見てると恍惚の気分に陥ります。適度にクール&適度にホット、と抑制が効いてる笠原さんとは対照的で、やっぱりベストな組合せだと思いますね。尊敬し信頼し合っている間柄というのは、やっぱり演技に出るんだなあ、と別な意味で感心してしまいました。


そしてラストシーンは、「うわっ、そこまでやりますかー?お二人さん!」という凄さでした。ああ、大人で良かった(笑)。これが東京公演はたったの5回限りというのが信じられません。。。


Bキャストの及川&芳樹コンビ。”永遠の少年”コンビといった感じでしょうか。それなりに大人なのに、「どうしてそんなに青くてピュアで、穢れを知らないの?君達」と聞きたくなりました。こちらのゼーリヒ(及川健)は、劇団一のマドンナなだけあって単純明快に可愛いです。主役ジョージ(山本芳樹)は、若くして人生に疲れたような青年。ゼーリヒへの想いは、”憧れ”に近いかな?小さい子(笑)二人がじゃれ合ってるようなとてつもなくピュアなムードが漂ってました。


芳樹君も過剰に自虐的(かつ自己愛の要素も強い)な部分が出やすい役者なのですが、今回はかなり抑え目に感じました。長台詞を淡々と話していましたが、語り役としては曽世さんより分かりやすかったです。しかし、こちらのキャストは、全体的に色気不足・・・(汗)なのがたまにキズかも。
脇役陣については、また次回に。

◆倉田淳「夜想」インタビュー:[2muinus]スタジオライフ 倉田淳インタビュー(第1回)[夜想]
 → こんな面白いインタビューあったんだ!と偶然見つけたものです。


miyabi2013.hatenablog.com
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