雅・処

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岩崎大に色気を下さ~い! 『DRACULA』観劇記

連鎖公演パート2開幕


『ヴァンパイア・レジェンド』に引き続き、スタジオライフの『DRACULA』がスタートしました。出演者は、端役も含めて4パターンも役があって大変だなあ、という印象です。その分、見てる側はとても楽しみが多く、わくわくしちゃいます。


2004年の再演を見ている『DRACULA』なので、ストーリー&台詞をかなり鮮明に覚えておりました。また、本日観劇したCキャストは、当時と同じ役柄だった役者が多く、見ていて成長が分かり、別な感動がありました。場内アナウンスが初々しい関戸博一君が登場、なかなかにいい感じです。


『DRACULA』(ブラム・ストーカー作)は、ドラキュラ伯爵と彼に魅入られてしまったジョナサンとの緊迫した関係と、ジョナサンの妻ミナや恋人ルーシーを奪われたアーサーとその友人達とのドラキュラ退治がストーリーの見どころです。セットは、「ヴァンレジェ」の両サイドの階段を組み合わせ、バックに古城のシルエットを浮き上がらせて退廃美を創り出していました。コウモリが飛ぶ様を青いライトで効果的に表しており、シンプルですがとても良かったです。アートスフィアの広い空間でのワイヤーアクション*1や、迫力ある格闘シーンなどグレードアップしていたのにも感心しました。

【 個性炸裂!のキャスト陣 】


冒頭、三上俊君のミナの可憐さにウットリ。あの永遠のマドンナ役者・及川健氏を萌えさせる(笑)だけあって、女にしか見えない!という愛らしさです。大役で不安もあったと思いますが、台詞廻しも安定していてあそこまでやれたらなかなかのもの。ミナの夫であるジョナサン役の姜暢雄君よりシッカリした新妻ぶりが印象的でした。


セワード役の牧島進一君が2年前の澱みない台詞廻しに加え、役を楽しみアピールするまでに成長していたのがとても嬉しく、ルーシー役の深山洋貴君(こちらは当たり役)とのやり取りに自然に入っていけました。


小間使い役を可憐に演じる松本慎也君も2年前の棒立ち状態から、すっかり”女の子”が板に付いた可愛らしさで役を愉しんでいるのが良く伝わってきて、若手の著しい成長ぶりに目を細めてしまいました。もう最近、三上君と松本君が出てくると一際ときめいてしまう自分が怖いです。


そして、今までで最高に贅沢な通行人です。ベテラン役者達がことごとく自分の世界でお遊びを展開し、「お願い、主役を見せてちょーだい!(笑)」と身悶えしてしまうほどに目を引きました。*2Dチーム主要キャスト達は”黒子”として舞台小道具の片付をしてましたが、やたらとマントさばきが華麗な笠原さん、盆を片付けるのにゆっくりとターンして客席に姿を見せる芳樹君が印象的でした。


ツガニー人は、意味不明なツガニー語満載で盛り上げた奥田努君筆頭にジュニ7のコンビネーションもなかなかグー。「お金」というツガニー語の単語だけは2年前と同じ言葉だというのが分かりました(笑)。


更に圧巻は、ライフが誇る女優陣(もちろん男性ですが)の林勇石飛幸治青木隆敏の魔女3人衆。彼等の魔女はド迫力で目が離せませんでした。2年前、「これが見たかった!」と話していたまさに理想の顔ぶれで、ムチムチの豊満な体で攻めてくるといかにも頭から食べられそうで怖いものがありました。


脇役陣は本当に最高!しかし、肝心の主役が・・・汗。いつもの公演に比べると台詞も丁寧でビジュアル含めて頑張っていた岩崎大君。カラーコンタクトをつけ(←そう見えましたが違うかしら?)、予想以上に美しいビジュアルでしたが、どうしても色気が不足しているのがツライ。


ドラキュラの持つ孤独感や哀愁、病的で陰鬱なムードがほとんど感じられず、彼の持つ”陽性”の魅力が邪魔をしている感じです。孤独どころか周りに人が集まっていきそうで、食べるものにも困らなさそう・・・健康的なドラキュラってどうなのか?笠原浩夫&曽世海児のドラキュラ・ダブルキャストの鮮烈なイメージがまだ強く残ってるだけに見ていて痛々しくなってしまいました。
どうかお願い、岩崎大に色気を下さい!!


対する姜暢雄君ですが、喉が枯れやすく発声がなってないのがいつもの通り、彼の弱点ではありますが、それ以外の演技面は、これまでで一番良かった気がします。特撮スターやってた時期もあったとは思えないほど相変わらずのヤラレキャラ(笑)で、”ボクちゃん”なジョナサンでしたが、この受け身で弱々しい持ち味が良い方向に転じてました。


それにしてもこの岩崎&姜コンビ、これだけ美男子なのに絡みが全然、”お耽美”じゃないのがキビシイ。ライフとしても、次期看板スターを背負っていってもらわないといけない時期だと思うのですが・・・。とはいえ、想像していたよりはずっと楽しい『DRACULA』でありました。

※画像は、「DRACULA」ポスター撮りで使用された特製額縁です。(実物)


吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

原作はこちらです。

Screen Behind the Mirror

Screen Behind the Mirror

ドラキュラ登場曲は、2曲目の「Push the Limits」だと思います。

Orff: Carmina Burana / Fischer-Dieskau, Jochum

Orff: Carmina Burana / Fischer-Dieskau, Jochum

  • アーティスト: Dietrich Fischer-Dieskau,Carl Orff,Eugen Jochum,Berlin Deutsche Oper Orchestra,Gundula Janowitz,Gerhard Stolze,Schöneberg Boys' Choir,Berlin Deutsche Oper Chorus
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 1996/05/14
  • メディア: CD
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挿入歌の1つで使われていました。(吸血鬼となったルーシーがアーサー達に杭を打たれるシーン?)C.オルフ作曲:世俗カンタータカルミナ・ブラーナ」より”O Fortuna/おお、運命の女神よ”

※原曲は多数録音があるため、実際に使用されたアルバムは不明です。また曲名は、全て耳で判断してます。万が一、違っていたらすいません。


miyabi2013.hatenablog.com

*1:まさかそこで使うとは!と思いましたが。

*2:友人達もそれぞれ通行人役の役者に目が行きまくりで大変だったそうです。