雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

X JAPANの思い出(2)

そういえば他のミュージシャンの思い出に比べて、Xについての思い出はとても多いなあ、と気付きました。それというも、このインドアな性分の私が、不思議にアウトドアに活動していたからです。彼らの露出の仕方もあったのでしょう。本人不在のイベントが多数あって、コンサートなんて5年間の中で、結局10回くらいしか行っていないわけです。


ファンになった頃には、もはや東京ドームで年に1回の逢瀬が当たり前になってましたし、メンバーもL.A.に活動の拠点を移していたため、どんどん距離が開いていきました。バンド人気が急激に高まり、まるで化け物のように正体の見えないものに巨大化していつの間にか「生きるカリスマ」となっていきました。一瞬であれば、その異次元世界に酔いしれればいいのでしょうが、数年続くとなかなか辛い。


こういうのはミュージシャンとしてむしろ不幸なのかもしれないな、と思いつつ、寂しさを紛らわせるほどに企画が飛び出してきました。コンサートと変わらないノリのフィルム・ギグ、写真展、ソロライブにイベント、雑誌の派手なパフォーマンスもその一部かもしれません。おかげでビックリ!なワクワク感や夢を見させてくれて盛り上がりました。


東京中、人がいっぱい集まるような場所へあちこち外に連れ出してくれたり(笑)、非日常空間にドップリと浸かり、気分を高揚させてくれたり、普段なら知り合えないタイプの人達との出会いもなかなかに刺激的な体験でしたね。

【いくつになっても遅くはない】


私は、YOSHIKIが派手なコスチュームで派手なメイクをして、若さゆえに突っ走っていた時代が好きでした。今や「音楽界の大御所」扱いになってる姿を見ると若干違和感を覚えなくもないですが、お金もステータスも圧倒的に多い今、豪邸でとんでもないほど贅沢な暮らしをしてる彼を見てもなんだか寂しげに見えたりします。


彼が5年にわたるL.A.レコーディングで滅多に会えない時も、ロック雑誌でのロングインタビューやそれらを集めたYOSHIKI本を何冊もよみふけって、影響を受けたりしました。多少ぶっとんだ発言があったり、ときにはインタビュアーと喧嘩腰になりながらも、「自分が正しいと思うこと」をキッチリ伝えようとする姿に非常に力づけられました。


中には随分ハッタリに近いような内容もあって「あらあら、よっちゃん、また言ってるよ〜。」と心配することも多々ありましたが(笑)、ただのハッタリに終わらせずに無茶なくらい自分を追い詰めるところ、諦めることを良しとしないで音楽に対してはギリギリまで完璧を追求する、その尋常じゃない拘りを見せつけられるといつの間にか尊敬を抱いてしまい。。。


忘れられないのは、「何かをやろうとした時に、いくつになったって遅くない」ということを言っていたことです。自分自身は、若い頃から年寄り染みたところがあって、あまり冒険をせずに生きてしまってましたが、「人生に遅すぎるということはない」なんて、言い訳代わりに使ってしまうほど。でも、どこかでそれを純粋に信じている自分もいるのかな、と思ってます。

【命懸けのライブ】


そして、本来のミュージシャンとしての彼は、命懸けのライブ、をモットーにしていました。首の椎間板ヘルニア*1でライブ中断、壮絶な痛みや再発への恐怖に耐えてステージに立った時、その執念とも言えるほどの「生きるか死ぬか」の精神に客席で身震いしたことを覚えてます。


メディアでは、パフォーマンスの派手さや信者とも呼ばれるほどの熱狂的なファン層を喧伝されていたかもしれませんが、実際に目の前で死ぬかもしれない・・・というような『殺気=本気』を見せられたことは、何を信じるべきか見せつけられた気分でした。(まあ、本当に死んでしまうのとは意味が違うので、生きてて良かった・・・と安堵しましたが。)


それにしても、あまりにぬるま湯のような音楽が多い昨今、生きざまにまで影響を与えられるミュージシャンがまたそろそろ出てきて欲しいなあ・・・という渇望感を感じてしまいます。


NUDE―YOSHIKI INTERVIEW+PHOT集

NUDE―YOSHIKI INTERVIEW+PHOT集


題名通り、確かにヌード写真もありますが(笑)、言葉をヌードにする、という意味合いなのだと思います。一番、面白かったインタビュー本。


BALLAD COLLECTION

BALLAD COLLECTION


X作品集の中でバラードを集めたCD。YOSHIKI作曲でクラシックを思わせる美しい旋律が印象的。静かな曲を聴きたい夜に最適で、とりわけ大好きな「unfinished」と「Crucify my Love」には泣けます。

*1:同じ病気を腰で体験してるので、その激痛を想像するだけでゾッとしました。