その日は、入場者限定バザーで始まった
東京から戻ってきてすぐ、芝居の”挿入歌捜し”に追われておりましたが、早く感想書かなきゃ忘れちゃう!ということで勢いで(笑)書こうと思います。観劇前に届いた次回公演「死の泉/パサジェルカ」のキャスト発表&優先予約案内に衝撃(かなりの失望が・・・汗)を受け、あまり立ち直ってなかったのですが、気を取り直して。
3連休ということもあって紀伊国屋ホールでは”客寄せ”バザー大会が開かれていました。少し早めに着いたので整理券を貰って並びました。石飛さん、吉田君、冨士君が舞台衣装姿で売り子に立ち*1、整理券を受け取り係は、「僕、今回(芝居に)出てないのであまり良く分からないんですけど・・・」と言いながらも、丁寧に応対してくれた半エプロンの関戸君。
バザーへの参加は初めてだったので、以前噂で聞いたような「お安い作りだけど劇団員が夜なべして作った味のある手作り品」というのはないようで、舞台写真だけ買いました。ミカルの帽子&生写真セットにはそそられましたが、何せ高い*2のがネックで。
他に吉田君プロデュースと書かれた、猫の”キラ”のポストカードも、由縁が不明だったので、石飛さんに聞いてみたところ、萩尾先生の関係の方から譲られた子猫、ということでした。うーん、なんかちょっとこじつけすぎでないかい?
【やはり長編漫画原作は・・・ダメなのか】
もともとSFファンタジー作品が苦手な私は、原作「マージナル」をかなり昔に読んで、”砂漠と男だけの世界、その実は未来とシンクロしていた”というあたりしか覚えておりませんでした。そのため、再度読み直したのですが、やはり砂漠編だけが印象に残り、都市編からはあまり記憶に残らず・・・(汗)。芝居を見ていて少しずつ登場人物とストーリーを思い出していきました。
今回、砂漠編&都市編に分かれていましたが、完全に前/後編に分かれてるわけでなく、砂漠編と都市編のメインキャスト達が同じ時間軸で交差しながら、進んでいくので、2作品を見るとバラバラに思えた2つの世界の住人が一つに重なり合う瞬間が何度もあり、”謎解き”のようで面白かったです。ただ、この「面白い」がミソなのです。
とにかくこの狭い舞台セットで、長いストーリー、沢山の登場人物、行動範囲の広さを2時間半に納めるのは、限界があるもの。しかし、最近の倉田さん*3は、すっかり力技で見せるクセがついているなあ、と思いました。見てる間は、とにかく役者皆が好きで凝視、物語も必死に追いかけてますし、ちゃんと構成の面白さもあって見飽きることはないのですが、終わって振り返ると「やっぱりこれは駄作の部類じゃないのかしら?」と思ってしまう。
「メッシュ」「アドルフに告ぐ」「カリフォルニア物語」と同じ系統で、大胆にカットすべきところをカットしきれずチマチマ残して繋いでしまったために、詰め込みすぎでアップアップしてる感じです。消化不良であっても、見せたいところだけはガッチリ見せて強引にメリハリのある見せ場で泣かせ、脳髄を刺激した「月の子」みたいな作品もありますが、やはり基本的に漫画だろうが小説だろうが、長い作品は倉田さんの限界を感じることが多いです。
彼女の本領発揮は、アクの強い少数のキャスト・息がつまりそうな閉鎖空間・家族など強い結びつきが招く愛憎バトル・・・そんなものが濃縮された「小作品」にこそ出ます。最近では、『孤児のミューズ』とか。ああいう神懸りな作品を生み出した人とは思えないほど、粗が見えて残念でなりません。
とはいえ、何度も言いますが芝居が面白くないわけではなく、落胆しても再度見るとまた発見があって面白かったりするのです。少なくともジュニ8までは(笑)全員愛着を持っている役者達を見てるだけで楽しいのは間違いありません。そんな役者の感想は、また次回に。
【挿入曲探索】
帰ってすぐに記憶を探って、曲捜しをしておりました。少女漫画原作というと、ボーイソプラノ!?なのか、今回の挿入曲もまた、私の持ってるCD作品群に絶対埋もれてるはず(笑)と実感する、聴き慣れた3曲でした。大体、芝居が始まってすぐボーイソプラノがかかり、中詰めとラストを含め5回くらい流れる・・・という展開なので、私的には気が気じゃありませんでした。
「えっと何だっけこれ?」「たぶんリベラ、でもこっちは、アレンジがBOYS AIR CHOIRっぽい、もしかするとTHE CHOIR BOYS?ウーム」と悩み、曲を忘れないように脳内に刻もうと格闘してました。更に自宅に帰ってきて、ボーイソプラノを流しっぱなしにして探っていたのに、ようやくこぎつけたのは2曲だけ・・・。おまけに半分ほどしか確信ない(汗)のですが、一応挙げておきます。
※「その曲じゃないよ!」という指摘をいただければ、ありがたく修正させていただきます。
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