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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

富士フィルムのエボラ薬は効くのか

事件

確実とはいえないけれど、徐々に有効性が認められている

今年に入って、アフリカ諸国で続く、エボラ出血熱の爆発的流行に非常に関心を持っています。というか、もはや日本に入ってくるのも時間の問題、という感じなので、戦々恐々といったところ。一刻も早く、この流行が収まって、感染に苦しむ患者が減ってくれることを願わずにはいられません。


私自身も胃腸虚弱であるため、今年に入ってノロウィルスで(たった1晩ではありますが)死ぬほど苦しんでいますし、海外旅行(アジア方面)でも水にあたって瀕死の思いで帰国した苦い思い出があるだけに、エボラにかかったら一巻の終わりかも・・・(震)と考えてしまいます。


まだ有効な治療薬がない、このエボラ出血熱。実験的薬物投与が先進国では始まっているようです。そして、日本でも富士フィルム製のインフルエンザ薬、ファビピラビル Favipiravir(別名アビガン、T-705)という薬が、ヨーロッパで使われ始めているそうです。国内外のネットサーフィンで得た内容なのですが、ちょこっとまとめてみようかと思います。


ファビピラビルは、今年3月に日本で承認された抗インフルエンザ薬ですが、市販で発売はされていません。タミフルなどのインフルエンザ薬が利かない時(新型鳥インフル、豚インフルなど)にだけ処方を許されている薬物ですが、日本国内では2万人分を常備しているそうです。副作用として、胎児が奇形になる危険性があるので、妊婦への投与は認められていません。


他のインフルエンザ薬とは異なる組成のため、マウス実験でエボラ出血熱に効果があることが認められたことから一気に脚光を浴びたそうです。アメリカのFDAにも申請中。日本は、8月にWHOへの協力を明言し、海外への支援も積極的に行うことを態度表明したので、最近、ヨーロッパ諸国から緊急依頼が増えているようです。

ヨーロッパでの成果


結構大々的に報じられていたのは、10月初旬に「フランスの女性看護師がファビピラビルを投与されてから退院した」ということ。ただ、日本での報道は相変わらず、肝心なところが詳細に語られていないようです。あたかもファビピラビルを飲んで復活したかのような印象ですが、これは間違いではないものの、正確でもないんですよね。


ファビピラビルは、エボラ治療の過程では、あくまで補助薬としての位置づけということ。このフランス人患者の場合は、すでにエボラから完治した患者が報道されて有名になっていたZMapp*1を投与され、その後、他の薬と一緒に投与されたらしいです。それぞれの薬がどれだけの効果があったか、どの程度の比率だったかなどは公表されていません。


ただ、富士フィルムサイドの発表やその後のフランスの動きからすると、ファビピラビルは、その補助薬達の中でもかなり有効性が高かったような感じは受けましたね。他にもドイツのウガンダ人医師へも投与されたそうです(完治して退院、という情報もありました。)。今日時点で話では、他のドイツの別の患者(国連職員)は、ファビピラビルのみの投与で残念ながら亡くなった・・・?(未確認情報)とか。


今、私が気になってるのは、スペイン人看護師テレサ・ロメロさんの病状。アフリカでエボラに感染したスペイン人神父(死去)から二次感染してしまった方です。入院時、かなり病状は悪化していたそうで、一進一退の状況。主治医のインタビューが出ていて、エボラを克服した人の血清を投与しており、途中からファビピラビルの投与も始めたようです。


「最後に投与を始めたファビピラビルの効果が出て、ウィルス量が抑えられている」という記述があってちょっと嬉しくなりました。多臓器疾患という重病状態のテレサさんですが、どうにか助かってくれたらいいなあ、と願わずにはおれません。


ファビピラビルについてテストしているある海外の医療機関の話を読んだところ、経口薬(飲み薬)ではありますが「1日18錠」という量を指定されているとか。「下痢のひどい患者には適しない」という面があるそうで、その場合は「静脈注射が望ましい」ということでした。血清やウィルス薬と合わせて注射で効果が出ているのかもしれません。


他にもノルウェーの患者に、ZMapp等の未承認薬と合わせて、補助薬として投与される予定とのこと。また11月からは、フランスとギニアで60名程度の臨床試験が開始されるということです。ちなみにアメリカの場合は、どうやら自国内の薬メーカーの熾烈な競争と権益のためか、ファビピラビルの投与は未だ行われていないようです。


一方、中国では、ファビピラビルのコピー薬?を、治療薬として国際的に承認を求めているようで、そういう怪しい薬はどうか自国内だけで使って欲しい、と思わなくもない・・・ですね。いずれにせよ、有効なワクチンができるまでまだしばらくかかると思いますが、できるだけ多くの人の命を日本の薬が救ってくれるといいですね。


注)以上、化学オンチな一般人なので、かなりいい加減なところがあると思われます。的確な情報は、他のサイトをご参照下さい(笑)。


*1:タバコの葉の成分から作られる未承認薬、量産困難なため在庫がほとんどなし。