雅・処

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田中圭24時間テレビ 率直な感想

新たな伝説の幕開け

12月14日と15日にわたり、田中圭主演の「田中圭24時間テレビ*1がAbemaTVで放送されました。無謀と思われる挑戦も蓋を開ければ、成功に終わりまずは一安心。※この記事、すっかりアップが遅れてしまいました(汗)。


睡魔や疲労と闘い、最後まで俳優としての卓抜した能力を見せつけた、田中圭。豪華ゲストと短時間での濃い絡み合い、段取り程度でリハーサルはわずか、一発本番あり、エチュード、アドリブ、直前に渡された長台詞など、過酷な条件や「田中圭自身を演じる」という珍しい演技構成など、なかなか盛り沢山ぶり。


何より睡眠時間なし&食事時間ほぼなし、の極限状態の圭君。撮影を縫うようにトイレタイムで走ったり、入浴やシャワーシーンもドラマの中にはめ込んでしまったり、と鈴木おさむさんのサディスティックな愛情が全編に散りばめられてました。


スタッフも500人以上なんて訳の分からない状況の中、冷静に現場を渡り歩き、一つ一つシーンを作り上げていく圭君、の役者としての力量にも改めて感服でした。台詞は実に自然に溢れ出てくるし、ポーカーフェイスから「はるたん」を連想させるリアクションまでラブリーさ全開で、とにかくいちいち可愛くたまらない。

見どころいっぱい


テレビ朝日系のAbemaTVだけあって、出世作の「おっさんずラブ」も良い意味でかなり利用していましたね。吉田鋼太郎さんや眞島秀和さん、伊藤修子さんなど、OLキャストとの絡みは圭君自身リラックスしていて嬉しそうな表情やハグが嬉しかったです。


さんざんアドリブ延長しつつも演技終了後、「圭、すごいこと始めちゃったね。これ、大変だね~。大変だわ!!」と目を見開いて驚く鋼太郎さん。更には、「圭との共演は、安心感半端ない~。」と思わず漏らしてました。が、このいい加減アドリブ具合が、その後の俳優達を安堵させていたのでマル。


ゲストで最も印象的だったのは、吉田羊さん。無茶ぶりの台本無し、エチュードでありながら、あれだけポンポン気の利いたセリフが飛び出して、圭君を翻弄しまくる姿は最高!なんて頭の回転が速いんでしょう。これぞ丁々発止の掛け合い!


吉田さんとの絡みは、モロ「はるたんと部長」の関係に見えましたし、音楽もOLサントラだったし。だーりお(内田理央)ちゃんとのスキャンダル記事なんて3回くらい台詞で突っ込まれてて、そのたびウンザリしながら弁明する圭君を見れて、「おさむさんナイス!」って感じでした。


圭君は恐らく、「やましいことなんか何もない」という思いで、だーりおとの記事について、リアルでは一切、言い訳してなかったけど、何か隠してる、とテンションが下がるファンも多かったはずなので、ドラマを利用して、この機会にちゃんと圭君の信用回復をめざしたのでしょう。


個人的には、武田真治君との共演が不思議で興味深かったです。流行語大賞ノミネートで筋肉体操が話題だったので、そこからの人選かもしれませんが、20年ほど前、映画「御法度」で武田君の沖田総司にハマっていたので、役者としての登場はとても懐かしかったです。


はるかに後輩の圭君に敬語で話かける武田くんもすごい。圭君は、緊張と人見知り(?)で若干武田君へのアプローチがそっけない感じで残念!!段取りやリハーサルもほぼ無しという前代未聞すぎる内容だっただけに、武田君は圭君と台詞合わせしたそうで、「もうちょっと構ってやってくださらない?」と思ったのが事実。


まあ24時間テレビのあの修羅場続きでは、「それどころじゃない」という感じで突っ走っていたんでしょうけどね。二日前にもらった数ページの長台詞に悪戦苦闘する武田君は、台本まるまる覚えている上に、ほとんど間違えずに応える圭君の力量に舌を巻いていて、その確かな実力に敬服していましたね。


そういえば、圭君憧れの大沢たかおさんは、ドラマ「星の金貨」で好きになったのではないか、と推察してますが、私も同じ時代ハマっていて、大沢さんにも注目していたので、不思議な気持ちです。(自分が過去に視聴していた)少し前の世代の役者を、圭君は大先輩として敬ってるんだなあ、と。


X’masイベントでの眞島さんとの絡み合い。番組のラスト近くでようやくのマッシーに会えた圭君の嬉しそうに抱きつく姿を「まるで主人にしっぽ振って飛びつくワンコのよう」と描写した人がいましたが、まさにそれそれ、その感じ。


おっさんずラブ」では、武川主任と春田、で共演しているのに、この2人に親友っぽさとか特別な友情・飲み友達なムードは微塵も感じられませんでした。サスガは役者やの~。2人のシーンがとても短かったのが残念。


但し、短いシーンでも息ぴったりで、それが熱い信頼を元に成立しているのが見てても分かって、すごく嬉しかったです。


1000人のエキストラを入れて、どんぐりさんとのクライマックスシーン。まさにテレビ朝日の特設広場前でやってましたね。ギャラリーも多くて、なかなかに大変そうでした。過去に映画・TVエキストラを数回やったことがありますが、ほんの1,2分のシーンを半日とか撮り続けていたことを思うとあの時間で、あの回数でアップなんてあり得ない。


一番大変だったろうなあ、と思いつつも、一番「ザ・役者 田中圭」を感じたひとときでした。やる気満々、凛々しさや自信に溢れてましたし、クリスマスのイルミネーションやでかいツリーを前に、なかなかの派手な舞台で手慣れた感じで演技している圭君が素敵でした。

惜しむらくは、ラスト生放送


ラストは、約2時間前に渡された台本を暗記してナマ本番。ラストは特別ゲストは無し、同じ事務所で最初から最後まで付き合ってくれた役者仲間&親友の鈴之助君が相手。圭君としては、小栗旬君や林遣都君あたりを想定していたんじゃないかなあ(もちろん私も)。


その裏をかいて、鈴木おさむさんの趣向なのかどうかは不明ですが、疲労と緊張の限界にもなっていたであろう、鈴之助君。ドラマどころか、ロレツは廻らず、圭君の台詞を邪魔するような大きな相槌で、かなり失態シーンになっていたのが残念。ここ、本当は圭君の独り台詞でしめてくれたらどんなにか良かっただろう、と見終わった時は結構憤りがありました。


大親友でありつつも、役者としては力量差がありすぎ、というのは、圭君自身、分かっていたようですね。役者・田中圭としては苦言を呈しつつも、人間・田中圭は、それでも許す、って感じなんだろうな。麗しい友情はともかく、ドラマ完成の締め括りとしては、非常に残念な出来栄えでした。


最後に編集版として出来上がった作品はこれから放映でしょうけど、さすがにDVD販売は厳しいだろうなあ。この場合、ドラマ作成の現場24時間をまるごと流すからこその醍醐味であって、完成された作品が全て、ではないから。でも実験作としては、なかなかの出来栄えでしたし、圭君の役者魂も存分に見せられたし、面白かったのは確か。


また来年も、あっと驚く企画があるかもしれませんね。また一段とステップアップした田中圭を堪能できるでしょう。ゴチでゲッターズ飯田さんに「2019年は大活躍」と太鼓判を押されていた(えっ、今年以上なわけ?)ので、安心して邁進できますね。もちろん、私らファンも。

*1:実際には、完成ドラマ公開途中で編集が間に合わず、1時間延長で25時間となりました。