雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

LIFE EXP.第二弾 SPECIAL TIMEツアー レポ

行けなかった友人達に捧ぐ

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ということで前回に引き続き、劇団スタジオライフ(Studio Life)のイベントレポをお送りします。今回のメインは、スペシャルタイムというイベントの中の’イベント’。

10分区切り20名ほどのファンを1チームとしてイベント会場ツアーの模様です。


会場は、もちろん、毎日同じなのですが、先導者の役者(ジュニ5~7くらいの若手)が一人付きましてまさに各ブースを案内して廻ります。メインのブースには、看板役者が立っていて、芝居の裏話やこぼれ話を紹介してくれました。


まず最初はわがチームの先導役者、ちょっぴり緊張気味のジュニ7*1松本慎也君の自己紹介からです。各チームは、過去の芝居の作品が付いたラミカードをパスケースに入れたものを首からかけて(なんとも知り合いには見せられない格好ですね・・・汗)先導役者の「○○チームの皆さん、こちらです!」の掛け声と共に歩きます。入り口付近のポスターを軽く紹介し、楽屋へ。


以下、かなり長く雑然としたレポですがお許し下さい。

1)楽屋ブース

 入って右手に各芝居で使用した衣装が飾ってあります。
 及川フェリシアのピンクのツーピースは、驚愕の小ささ。
 笠原さん、石飛さん、芳樹くん、及川さん、
 曽世さんの化粧前が再現されてます。
 私物のガウン、靴、メイク用品などがあり、
 男性モノばかりなのに賑やかな感じ。
 何故か石飛さんの机にはポップコーンマシーンが置いてあり、
 焼きたてを後ほどつまませていただきました。
  
 冷蔵庫の中には、本物のヨーグルトやアイスクリーム、
 飲み物などが入ってて間違えないように名前入りです。
 (まるで学校や会社みたい)
 笠原さんの巨大なヨーグルトには「ひろお」と書いて
 ありました。実は大好物なのだとか。
 ちなみに芳樹くんは、”ふつうのプリン”が好物らしい。

2)パサジェルカ」ブース(青木

・小道具紹介
 舞台で使用した小道具には、役者の遊び心が出ています。
 姜暢雄くんの顔写真入りタバコがあったり、
 マルボーロをもじって”MARUBOZU”とか。
 『OZ』での指名手配写真には芳樹君の顔が印刷されてました。
 お客さんに見えないところでも凝る、のが楽しいとか。
  
・早替えの実践 
 早替えスペースに駆け込むタイミングは勘で覚えてるそうです。
 そしてその時間帯は、その直線コースに立たないのが
 お約束だそうです。必ずお手伝いに1人は居て、
 役者は手を広げて「脱がせて」ポーズ状態で待ってます。
 服には、着替えやすいようにと、ボタンの裏がマジックテープになってたり。
 (これは他所の劇団でも聞いたことがある手法ですね。)
  
・死体レプリカの型取りは、寺岡君で。
 『鑑定医シャルル』のバラバラ死体や『パサジェルカ』の
 運ばれる死体でも大活躍(?)してるそうです。
 しかし、役者達も気味悪い、と言ってました。

3)「LILIES」ブース(藤原前田

・囚人達の衣装
 刑務所の囚人が演じる劇中劇なので、衣装は刑務所にあるような
 カーテンやブラウス・シャツを利用して作ってます。
 伯爵夫人の衣装は、男物のブラウスを裏返しにして女物に見立てているのですが、
 衣装さんも作る過程を楽しんでいたとか。
 (この話は、LILIESのトークイベントでも聞いたことがありました。)
  
・初演の舞台セットを一周
 ハシゴを登って2階へ上がり、冒頭ビロドー神父が入って
 くる扉を抜けて裏の階段へと出るコースを歩きました。
 「二度とない体験ですよ!」と言われましたが、確かにその通りです。
 扉の裏の階段は、本当に木組みの簡素なものでした。
  
・スポットライトの位置
 床にいくつものテープが貼ってあり、それで役者の立ち位置を決めてます。
 ズレるとスポットから外れるので役者達は、
 下をさり気なく見ながら、定位置へ移動します。
 これが意外と難しく、ライトに入ってるつもりで
 顔しか入ってない、などということがままあるそうです。

4)「DAISY」ブース(楢原深山

・「机と椅子は小さめで、体が入らないんです。
  また、2年位倉庫に入れっぱなしだったのでカビくさいんですよー」
 
・英語の教科書は、実は日本語の本
 「目線が左から右へといくところを、上から下へと読んでる人もいました」(by 楢原さん)
 「たまに面白い箇所があり、読みふけってしまいました」(by 深山君)

・「倉本校長が毎回’素’で笑っていたので、皆つられて笑ってしまうんですよー。」
  
・DAISYの衣装
 紐は石飛さんの手編み、制服は全てオーダーメイドでした。

5)「メッシュ」ブース(曽世

・「ボクを役名で呼んで下さい」とお願いする曽世さん。
 「ミロン!」(byファン)
 「俺が仕事中の時には話しかけるな、って言ってるだろう!(怒)」
  と、台詞の実演をして笑い一発!を取ってました。
  他のチームでもやってるのがその後何度も聞えてきてました。
  
・生ものを食べる、という拘り
 (曽世さんによる倉田さん調の物真似で)  
 「ここにフランスパンがあるでしょ。
  そこで、パンを切ってメッシュに食べさせて。
  やっぱりサラダやベーコンなども挟んであるのがいいわね。」
 などと当初、注文が非常に細かかったそうで
 「(芝居中に)そんなに一度に出来るわけないだろ!」と内心思ったとか。
  
・カフェオレ 
 劇中(個人的にとても目を引いた)カフェオレを注ぎ込むシーン。
 曽世さん・林さんともども
 「やっぱりこの組み合わせだよね」
 ということで茶のティーポットに白いミルク、
 白のティーポットに茶の珈琲を入れてたそうです。
 (あれは本当に美味しそうでした。)
  
・贋作画の説明
 カラーコピーに油絵っぽくちょっと装飾をほどこしていたのですが、
 「バレるかな?と心配したものの、これが本物らしく見えてたそうで。」
  
・生活感のある部屋にしたい
 ドルーがメッシュの思い出のなかの非現実的な空間だったら、
 ミロンの部屋はとても暖かく、生活感があって安らげるように、
 というコンセプトだったそうです。
  
・シラノがミロンの部屋に入ってきて骨折したメッシュを診断
 台本にはたった一行しかなかった情景描写を曽世さんと
 山崎さんで「どうやって演じる?」の相談をしたのだとか。
  腕を固定するために何か棒はないか? → 太い絵筆で
  布はどうする? → シャツを使えば
 台本があって小道具が必要ということもあるけれども、
 役を膨らませるために小道具を考えるのも役者の醍醐味、だとか。
  
・部屋兼公園のベンチ
 倉田さんのOKがなかなか出ず、石飛さんが見つけ
 公演2日前にやっと決まったそう。

6)「DRACULA」ブース

・実はドラキュラのマントは、生地が厚手ですごく重い。
・ロザリオは、林さん(だったかな?)のお手製 
・ステッキは、林さん&石飛さんがロンドンのアンティー
 ショップで購入したもので、かなり高価だったらしい。

7)映像の間

・コンセプト、音響、作成責任者は牧島くん
 但し、意図は・・・不明??
 (説明してもらいましたがちっとも分かりませんでした。(汗))

8)「ドリアングレイ」「シャルル」「OZ」ブース(山本&林)

・シヴィルの衣装を見ながら
 (「ひどいよねー、弄んで捨てたんだよね」
 とかなんとか二人でひそひそ会話しながら)
 ロザリオは、林さんの手作りです。
 生地も厚手で裏地も凝っておりました。
  
・ドリアングレイの衣装
 「胸のこの辺にボクの涙や汗やヨダレなんかも
 ついてますのでよろしかったらどうぞ」(by芳樹君)
  
・ヨーロピアンなソファ
 イメージが違う、ということで布地を張り替えてるとか。
  
・ドリアングレイの肖像画
 写真をカラーコピーしたもの+若干のアレンジを加えてます。
 「顔が崩れていくのは、それに合わせて
 表情を変えて撮影したので結構大変でした。」(by芳樹君)
  
・OZの麦畑の幕
 2/3サイズに縮めて展示しているけれども非常に重く、
 地方公演でのバラシの時は、かなり苦労したとか。
  
・ニノンの帽子の話
 『ベニスに死す』で使用したものをアレンジして再利用したそうです。
 ちなみに化粧机の上の宝石類をデコレーションしたのも林さん。
  
・首のレプリカ
 夜中に、寺岡君が倉本さんに40分石膏でかたどりをされていたらしい。
 (切断面は、骨や神経なども作ってて非常に気持ち悪かったです。)
  
・ドリアンの貴婦人達の衣装 
 ものの5分のシーンですがかなりゴージャスな衣装です。
 深山君着用衣装の手首のビーズは石飛さんの手作りです。
 彼のドレスだけは、めっちゃ細くて女物サイズだったとか。

9)「トーマの心臓」ブース(石飛山崎

 <オスカーとユーリの部屋>
・ベッドは、クッションが入って弾力がありますがとても小さかったです。
 
・書棚の小道具の説明
 青酸カリ(中身は砂糖) どくろマークの図案は及川氏
 トーマの手紙(画像:宛名も手紙も林勇輔作)が、
 ベッドの端に置かれてて山崎さんが「いつもこの位置ね」
 と置きなおしてました。
 地球儀は、オスカー役の笠原さんの拘りで ”南米”*2を向いています。
 飼い犬のシュミット(これも『訪問者』繋がり)の写真立ても飾ってます。
 制服のコートには石飛さんが、間違えないようにと
 役名を縫い付けてくれてとても助かったそうです。
  
<図書館:セット裏手>
・レトヴィ役の石飛さんが、(廻り舞台だったので)
 逆走するセットにぶつかりそうになることもあり、
 思い切り踏ん張ってたそうです。
  
・本「ルネッサンスヒューマニズム
 背表紙は林さんが革を打ってタイトルを掘り込んでました。
 挟んであるトーマの詩(独語)も林さんの文字。
  ・・・かなり流麗な文字です。
  
<扉の奥のスペース>
・役者が控えて出番を待つのですが、ほとんど真っ暗、
 ところどころ蛍光テープが貼ってあるのを目印に
 動いてたそう。のぞき穴も数箇所あり、
 そこから芝居の様子を見ているのだとか。
  
・扉などは強度を補強しているそうで、
 役者がぶつかっても大丈夫なようにしているとのこと。
 初演の時のセットは、倒れないように役者が裏で押さえてたそうです。
  
・体験コーナー
 ファンが扉を開けると山崎ユーリが「君が新しい転入生かい?」と答えて、
 姿を見て大袈裟に驚く、という演技をやってくれました。

10)その他

・セットの見取り図は、松本君が作成したものだそうです。
 倉田さんの細かい指示(ちょっとズレていただけでも「なんか違うわねー」と
 分かるらしい)のもと、寸分違わず再現するそうで、
 「今でも尺や間で測るんですよ~」と説明してくれて、本気で尊敬の眼差し、でした。
  
・香盤表
 誰がどの時間帯にどの場面に出ていて、手が空いてる時間は
 他の役者の手伝いが可能、と分かるように線を引いたものです。
 これまた松本君作成だそうです。(何者じゃ、この子は(笑)!)
 
・今回組まれたイベントのセットは、ほとんど劇団員が組み立てたそうです。
 特に笠原さんは大道具担当なので、とても上手だとか。
  
・写真コーナーに掛かってる大きな特注写真は、
 結構高価なものでそれなのにギリギリまで届かなくてヤキモキしたそうです。
  
・過去の写真を集めてアクリルボードを載せた台
 このデザイン(位置決め)は及川さんで、ジュニ7が
 3人がかりで1日半かかって作成した、これまた手作りだそうです。
 一部不足分は、館内の東急ハンズより調達したとか。
 「乗ってもらってもいいですよー」(by松本君)
 (しかし、さすがに役者を尻には敷けまい。。。)

11)松本君へのミニ質問コーナー

・メッシュ子役の時のブリッジは、プラチナブロンドにするため
 なんと8回もかけたそうで頭皮に痛みが走り、泣きそうになったとか。
 シャワーもお湯で洗うと沁みるので水洗いで済ませ、
 芝居が終わったらトリートメントでケアをした、とか。
 (役者も大変!)
  
・芝居上演中にもカツラとかどんどん代わることがありますが、
 これは倉田さんが「もっとイメージに合う良いものを」と
 拘るために変わっていくことが多いとか。
 それに対して、役者はあまり注文を言ったりはしないそうです。
  
・現在、クラシックバレエと殺陣を勉強してるライフ役者、
 「いずれ皆でバク転しますからね!」と松本君が宣言?してました。
  ・・・ でも、本当にやったら怖いでしょうね(笑)。


松本君含め役者各位、お疲れさまでした(笑)。一見おとなしそうな松本君が世話役としてよどみなく解説してくれるのには、大変感心しました。こういうところで成長を感じさせてくれると、先が非常に楽しみになりますね。


miyabi2013.hatenablog.com

*1:ライフは、シニアとジュニ1~7までの期に分かれており、新人をフレッシュと呼びます。

*2:『訪問者』のグスタフ義父がオスカーを置いて旅立った所