雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

ドラマ「消えた初恋」 Netflixアジア配信開始

海外の視聴者は消え恋をどう見たか

昨日1/15より、アジア各国のNetflixで「消えた初恋」が公開されました。すでに某所で(笑)ドラマを見ているファンもかなり多かったようで、(Netflix公式の予告はごく普通でしたが)海外ファンの草の根的啓蒙活動やカウントダウン的な動きもありました。

①台湾(配信済)
②2021/12/15 Rakuten Viki 配信開始
Netflix配信開始
 ・2022/01/14 マレーシア
 ・2022/01/15 
   香港、台湾、タイ、フィリピン、インドネシア
   ベトナム、フィリピン、シンガポール
 ・2022/01/18 インド、中南米
 ・2022/05/27 韓国
④その他の地域


ドラマのファンで公式リリースを楽しみにしていた外国のファン達の声を一部集めて見ました。当然ながら、9割方は好印象&ベリーグッド👍です。究極の誉め言葉は、「今まで見た中で最高のBLの一つ」でしたね。


素晴らしい感想もいっぱいありましたが、どれか一つを選ぶとあまりにも個人的な主観が入り過ぎてしまうので、いろいろな感想の中でも多かった言葉を集めてみました。


【ドラマ全体の感想(長所)】

甘い
可愛い(Cute)
素晴らしい
無邪気
陽気
ふわふわで軽い
心温まる
笑いが止まらない
頬が緩む
気楽に見られる
気分が良くなる
満足
健全・健康的
面白いプロットで完璧
展開が早い
魅力的
思いやりがある
優れたクィアドラマ
邪悪・いじめ・毒性はなく純粋な友愛がある
ここにはポルノもエロもない
愛すべき素敵なキャラクターと美しいストーリー
橋本さんと青木の友情に感銘
このドラマの全てを愛してる
10話一気見した
何度も見返してる・また見返すつもりだ
見終わって途方に暮れている(喪失感)
終わりたくないから最終話をまだ見てない
不要なシーンが一つもない
シーズン2が欲しい
世界は「消えた初恋」を知るべき
日本特有の優しいBL
ちゃんとLGBTQ監修が入ってる
キスはないけどお勧めする
あなたが「チェリまほ」ファンなら特にお勧めする
見るべき価値がある
BLドラマと気づかず見てしまった
なぜこのドラマが大騒ぎになってるか分かるはず
このショーは驚くべきもの(アメイジング
小さな作品だが見逃してはいけない


【俳優・演技】

青木は可愛い
青木は恥ずかしがり屋の男の子
井田はハンサム
メインカップル、サブカップルともに良い
まるで原作漫画から抜け出てきたような完璧なビジュアル
キャスティングが素晴らしい
出演者全員の演技が良い
アックンと橋本の愛も素敵だ
アックンは「ギブン」にも出てるが真逆の役ですごい
青木はオーバー演技だが可愛いので許せる
井田みたいな完璧な彼氏はどこにいるか
お互いが助け合う関係が素敵
idaoki(井田・青木)が恋しい


【欠点】

ドラマが短すぎる
物語の進行が遅い
子供っぽい
「彼は僕を好きなのか」ばかり繰り返す
同じエピソードをくるくる繰り返しすのでイライラ
主題歌が良いのになぜSpotifyに入ってないのか
キスシーンがあればもっと良かった
同性愛嫌悪の岡野が嫌

海外の視聴者の感想から見えてくるもの

長所の「甘い・ふわふわ軽快なドラマ」という感想は、かなり見かけました。1話あたり23分という(海外の感覚では)ベリーショートな物語なので、軽い気分で一気に見られる反面、喪失感が半端なくて続編が欲しくなる、というのも私達日本人と同じ。


BLという男同士の愛だけではなく、橋本さんと青木の友情に胸打たれる人も多数いました。海外では、女性がメインカップルに絡んでくる場合、悪意を持って近づくとかライバル関係になる、という展開が多いため女性を味方(協力者)に置く日本作品が新鮮に映るようです。


メイン4人の役者の演技は、概ね大好評ですね。ビジュアルの素晴らしさと配役のバランスの良さはかなりの大絶賛です。特に青木を演じた道枝君の人気が凄い。若干のオーバーアクションや顔芸も可愛さで帳消しのようです。


井田役の目黒君については、演技がやや硬い、という意見もありましたが「彼はまだ新人だから」と説明してる人もいて良く見てるなあ、と感心。井田みたいなタイプ(実直で相手を思いやる人)のBLメインキャストってあまりいないタイプという意見もありましたね。


欠点は決して多くはないのですが、「キスが無いけどお勧めする」「不足なのはキスだけ」とやっぱり減点ポイントの大半を占めています。海外作品では、キスの有無ってやっぱりすごく重要なんですよね。


原作漫画(ドラマ終わってから読みました)にもちゃんとキスシーンはあるのですが、制作側のできない諸事情は理解しています。私が思うに日本BLドラマの問題点って

キスが必要なドラマにこそキスが描かれない
逆に
感情構築が不足しているドラマに過剰に肉体描写が入る

というところかな。更にビックリしたのが、

ジャニーズ事務所は男性アイドルばかりが所属するため、常にゲイの噂と闘ってる会社です。

なんて極端な解説している外国人もいて、おいおいこういうダサイ受け取られ方って海外に羽ばたこうとしている会社として好ましいの?って心配してしまいます。


「消えた初恋」は、キスが無くても充分成功しているとは思っていますし、実際に国内外でそういう意見が多数を占めているのですが、例えば今後の続編があった時に、またキスをスルーできるのか問題になってくるのでどうかな。


一方でNetflixも、18禁(キスもないのに!?という意見有)や13禁という制限は設けているようなので、やっぱりアジア的にも全てがオープンなわけではないんだな、と思いました。

「お母さんと見てます。」
「ドラマ見てる時、お父さんが傍を通ったけど、(BLだけど)気付かれなくて良かった」

なんて若い少女達?の可愛らしいコメントもあって、日本の家庭と同じだなあ、とホッコリしちゃいました。


少ない欠点の中で印象的だったのが「ドラマ後半でストーリーが繰り返しになっている」という指摘。原作と違ってかなりアレンジが入ってる9、10話は青木が井田の自分への感情(愛)を信じられない・確かめたい・・・という動きがあります。


そこがちょっとくどい部分で、同じストーリーの繰り返しと感じてしまうようです。言われてみれば、なるほどなあ、そうなのかもなあ。なかなか全てに満足するのは難しい。


わずかですがLGBTQ監修が入ってるドラマということに注目した人もいました。これは指摘があるまで気づかなかったのでまさに海外ならではの視点かもしれませんね。


この作品で、道枝君、目黒君の2人のジャニーズアイドルは知名度は上がるはずですが、そこから個々の人気に繋がっていくかどうかは正直・・・未知数💦ですね。世界的に開かれてたファンミーティング(配信)とか持続させようとする試みがないと一過性の人気で終わるだろうと思います。


コロナ禍もありますが、元々その辺のプランディングも日本はまだまだ弱いでしょうね。いつまでも旧態依然とした殿様商法じゃ、誰もついてこないってもっと危機感持った方がいい。

今後のNetflix展開

Netflixに含まれるドラマも少しずつ増えているようですね。「全裸監督」「今際の国のアリス」「日本沈没」あたりは聞いてましたが、「消え恋」と同時に「野ブタをプロデュース」など少し古いドラマも登録されて始めているようです。


「正直、日本ドラマはあまり見ないけど・・・」との率直な声あり。まだまだ注目度は低いのでしょうが、「消え恋」以外のドラマって日本側の売り込みなのか、Netflix側からの依頼なのか、作品選別の基準は気になる所です。


アジア圏はだいぶNetflixで広まると思いますが、まだヨーロッパやブラジルなどでは公式配信がまだ、のようで「いつになったら見られるのか」と心待ちにしているファンもいるようです。


そういえば15日に公開予定だった韓国はなぜか作品自体が消えていて「消えた初恋が・・・消えた 😢」と嘆く声を聞きました。何か裏で問題が発生したのか、分かりませんが、早く公開できたらいいですね。


それから何故、「なにわ男子/初心ラブ」「Snow Man/Secret Touch」がSpotifyに挙がってないのか、という意見もいくつか見られました。ジャニーズは、まだSpotifyも他のデジタルミュージックもほんの一部しか解禁せず、今でもCD盤の売上に執着してますが、こっちもダサイことこの上ない。


商売的な観点しか重視していないとまた世界から乗り遅れてガラパゴスになるのでは?海外に進出したい、という割には海外ファンにとってちっとも優しくない形態しか認めてないのは片手落ちでは?


それにしても違法サイトで海賊版(多くはファンが翻訳)を見て知ったファンも、正規に公開されたドラマを視聴できるようになったのは嬉しいことのようです。色々と啓蒙してくれるのは本当にありがたい。


下世話な想像ですが、Netflixって配信コンテンツにもかなり多額の報酬を払ってるんじゃないかと思うんですよね。であれば、今後その「枠」を巡って世界規模での競争があるだろうし、優秀なコンテンツであれば過去作でも稼げるというおいしさもあるはず。


「消えた初恋」のような小さな作品は、その価値を分かるファンが海外が口コミで拡げてくれたようで、このスピードの速さは凄い、ラッキーだったな、と思います。また「チェリまほ」という日本BLの優良な先輩があったゆえの期待値の高さというのもあったでしょう。


先日も菅田将暉君が、韓国エンタメに差をつけられている現実を「僕らはもっと悔しがらなきゃいけない」と語っていましたが、日本のエンタメ業界は製作ばかりではなく広報ももう少しやる気出さないと・・・と思います。


しかも昨今は、ドラマの品質では、韓国どころか他のアジアの国にも負けてるんじゃないか、とつくづく感じてしまってます。制作費とかお金だけの問題じゃない、全てにチープで作り手の本気が感じられない作品が多過ぎます。


やっぱり誠実に心に響く良い作品を作るのが一番大事ですね。

・・・ってさんざん書いておきながら、そもそも私自身、Netflixには加入してないのですよね💦(膨大な数のドラマ見る体力がないから)


miyabi2013.hatenablog.com
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