雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

消えた初恋 9話のキス問題

ジャニーズとBLとキス描写の件

「消えた初恋」もあと残すところ、あと最終話のみ、となりました。その日が来てしまうのはいつも虚しく悲しい。ましてキャストも内容も魅力的で良きドラマは尚更です。


9話は、めでたくカップルとなった青木と井田の初デート、そしてお互いの熱量の違いによるすれ違い喧嘩を扱ってました。喧嘩といっても痴話げんかみたいな可愛さで、井田が鈍感過ぎてあれこれ妄想と恋の進展を願ってる青木にはジレンマの連続なんでしょう。


ただ「あれ、この展開ってどっかで見たような・・・」とチェリまほファンなら皆思ったのでは?BLのありがちドラマ展開という意味で、なんだかお約束と言うか、いやでも似てきますね。


恋に憧れ井田に夢中な青木と、同級生に熱烈に惚れられてその居心地良い状態から抜け出せないでいる井田。まったくもって、オトコ心の分からないイケズなハンサム君です。


そんな不器用な井田に落とされてしまったのは、青木だけではなかった・・・ということで、目下、見事にSnow Man目黒蓮君にも絶賛ハマリ中ですけど(苦笑)。


YouTubeの公式チャンネルをいくつか見ていて、ラウール君を実の弟のように愛でてるシーンとか、色気全開でカッコつけながら踊る姿とか、ドラマと別な意味でキュンキュンしてました。


その一方で、寸劇でラウール君相手にキスの真似事しながら「だって(相手)男だし・・・」とやる気なさそうな本音を呟いた目黒君。地味にショックでした。(照れくさかっただけ、と信じたい)


その発言から1年くらい?で「消えた初恋」やってるんですからねえ~なんだかなあ。

やるの、やらないの、ジレンマな日本BLキス問題

で、ほらほら9話でまた出てきましたよ、キスしたい問題。原作は全て購入済ですが、ドラマが終わるまで読みません。何事もまっさら状態でドラマを楽しみたいので、2人がどこまで描写されるかは存じておりません。


まあ、ないとは予想してますよ。でなきゃさすがにジャニーズも売り出し中アイドル使って男同士のキスシーンなんてリスク高いドラマなんて初めから選ばないと思います。


そして、ドアップの手つなぎや見つめ合ってほほ笑むだけで充分に絵になる、キュンキュンする、ビジュアルの高い道枝君と目黒君ですし・・・。初恋だからじっくりゆっくり2人の歩みを見せてくれるだけでいい。


テレビの前の私はそう思って大満足💛しているのに、恋人同士の描写って物語の展開上、「キス」ってどうしても避けては通れない出来事なのか、複雑な思いですね。できないならわざわざやらなくていいのに(原作にあるから仕方ないのでしょうが)。


ありきたりな少年と少女の恋愛なら、美しいイルミネーションの前でキスして終了、もありなんですけどね。BLだと男女以上に何十倍もの意味と価値と(一部の層に)生理的嫌悪感が生じてしまうからさじ加減が難しい。


それこそ昔は(というか今でも)「禁断の愛」なんておどろおどろしい枕詞がつくわけで。思うに、BLドラマのキスって「誓い」の重みを持ってるんじゃないかと思うんです。


ただ惚れたハレた、の結果じゃなくて、お互いに消せない血判のような重がジワジワと沁みてくる。当人同士にもう引き返せない切実さ、なんかが感じられてしまうからかもしれません。


別にキスや肉体的接触の有無がBLの真価ではないから、それがなくても描き方が良ければ全然萌えます。一番良くないのは、思わせぶりなニアキスを描いて最後までろくな描写をしない、という演出ですね。


視聴者舐めてんのか、お前ら~!!という憤りを感じてしまいます。うん、実写でちゃんとBL描く度胸がないなら半端な真似事キスなんてすんなよ、中途半端が一番恥ずかしい、ってとこなんです。(とまた吠える)

BLビジネスと見えてきた未来

さてBLドラマって今、世界的な潮流に乗ってきてます。日本の安っぽいドラマ(制作費の問題・破綻した脚本・下手な演技)は、一部マニアを除き世界中でほとんど見向きもされてません。


しかし、BLドラマはもともとニッチな分野なので、あっという間にネットや配信に乗り、良質なドラマであれば一瞬で世界を駆け巡ります。この流行もいつまで続くか分かりませんが、しばらくは続くんじゃないかと思ってます。


果たしてジャニーズの世界戦略??というのがあるのかどうか分かりませんが、音楽部門ではK-POPに大きく水を開けられているようで(私はK-POPが苦手なので、音楽性の違いとか歌・ダンスの実力差とかどうでもいいんですけど)挽回するのもなかなか厳しそう。


世界進出や企業としての生き残りをかけて色々なチャレンジの一環としてこういうBLドラマへの出演もあり、とソロバンを弾いたのかな、と。果たしてジャニーズは今後、本気でBLビジネスも手を出していくのかどうか。


アイドルファンという裾野を広げて、うまくいけば一気に世界規模まで知名度と人気を得られる機会になります。そう、当たれば確かに大きい金脈なのです、この世界。ただし、中途半端じゃヤケドする。


「窮鼠はチーズの夢を見る」や「BE LOVE」、「消えた初恋」と、BLジャンルへの進出が続いたことで、ジャニーズもとうとうこのジャンルに首を突っ込み始めたな、と驚きつつも歓迎しておりました。


大倉君のようにある程度、年齢を重ねた中堅なら色々と幅も広がって激しいラブシーンにもチャレンジできるかもしれません。また、「作品が良ければ是非出したい」と野心を持つ子も中にはいるかもしれません。


ただ現実世界で多数の女性達にキャーキャー言われてる、骨の髄までストレート異性愛者)のアイドルがどこまでやれるのかな、と若干穿った目で見てるのも本当です。


まだデビューして間もない若い綺麗なアイドルがなんの躊躇もなく男性同士のキスシーンを演じられるようになったら、日本もだいぶ変わるでしょうね(キスを特別視しないで軽々と演じられる、という意味で)。


今回の「消えた初恋」はありとあらゆる部分ですごく恵まれた作品になったと思います。もちろん、道枝君と目黒君、鈴木仁君と福本莉子さんという魅力な俳優陣が揃ったのも大きいです。


日本のBLドラマもいろいろと失敗しながら、かなり進化してきているのも感じています。願わくば、次に現れる作品は「キスやるのかな、やらないのかな」なんてヤキモキを感じさせない作品になって欲しい。


まだまだ日本には、お気に入りのアイドルがBLドラマやることに激しい抵抗を覚える女性ファンも多いかもしれません。一方で、男女のフツーの恋愛ドラマは基本見ません、という私のようなワガママな層も確かにいるので(笑)。


で、そういうBLオタクが世界には潜在的に相当数いる、ってのも確かな事実なので、「まあジャニーズさん、今後ともがんばってくれよ」と横目で見てる感じです。


miyabi2013.hatenablog.com
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