雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

チェリまほ TV局の公式グッズ 作ればもっと売れるはずなのに 

人気と時期の兼ね合いが難しい

現在「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称チェリまほ)にドはまりの私。ドラマは折り返し地点に達して、日に日にファンを増やし、その人気は海外にも飛び火しています。KKTVを擁する台湾に続き、タイ、ベトナム、フィリピンもWeTVという中国系配信サイトから公式配信が決定。


無料動画サイトへの違法公開は悩ましいところですが、英語・スペイン語・中国語・インドネシア語など多岐にわたり、すでに国際的にかなりのヒットと関心を呼んでるところ。中国語や韓国語サイトを回って膨大な分析や感想を読んで楽しんでいるところですが、日本については情報量の少なさにヤキモキ。


おそらく出演者やテレビ東京関係者には、そのただならぬ勢いは伝わっているのでしょうが、いまいちマーケティングに繋げてないのが気になります。深夜1時放送で、地域限定で、知名度の低い出演者、ということで巷でのブーム認識もまだまだ。


現在、人気の出方も「おっさんずラブ」を踏襲したかのように進んでいます。おおよそ、下記のような流れを辿るのではないかと推察できます。

Twitterトレンド上昇
②似顔絵などオリジナル作品公開(無料で楽しむ・口コミ・仲間を探す)
③主演の赤楚衛二君、町田啓太君の人気に火がついて写真集予約殺到&売り切れ
④配信サイト=TUTAYAプレミアム会員、FC会員、原作本の販売増加(TVドラマ準産業へ波及)
⑤各種ニュースサイトが増加(マスコミの興味)
⑥新聞・雑誌(紙媒体)での特集や露出が増加
⑦ドラマで使われた衣装・小物・食べ物の特定(課金先探し)
⑧公式本・公式グッズへの熱い希求
聖地巡礼ブーム、オフ会開催(ファン内部での行動消費開始)
⑩展示会・イベント開催(公式イベント)
⑪ドラマDVD発売、レンタル開始(緩やかに人気継続)
⑫海外へ販路拡大、海外テレビ見本市へ出品
⑬映画・ドラマSP・続編企画(持続的アプローチ)


「チェリまほ」は、「おっさんずラブ」以上に、海外での人気が凄いものの国内ではまだまだ弱火(おっさんずラブも火がついたのは3話からですが)なのですが、スパンが長い全12話=3ヶ月という時間があるので、今後の展開次第では大きいムーブメントを起こせる可能性もあります。


で、私としては⑧公式グッズの販売が待たれるところですが、これがなかなか難しいところ。大概のドラマグッズというのは、定番のクリアファイルなりアクリルキーホルダーなり、予め人気の予測と予算があって作られているのでしょう。


人気俳優が多いドラマはもちろん有利。とはいえ、このご時世、やみくもにグッズを増やして大量の在庫を増やすのは避けたいところ。「チェリまほ」のように、予想以上の大ヒット(と言っていいでしょう)が突然始まるとスムーズに対処ができないわけです。


深夜ドラマは「DVD販売ですら簡単なことではない」という事実もありますし、なかなかグッズには手が回らないには分かります。今から作っても、一体どのくらい売れるのか?という市場の読めなさ具合もあります。


ドラマは、開始から終了直後のせいぜい1ヶ月程度が販売チャンス、というあまりに短期勝負の世界。そこからの企画スタートは、かなり高いポテンシャルが必要。売上が芳しくないと会社的にOKしずらい、というリスクもあります。


また「チェリまほ」は、コミック原作のドラマだけに特有の複雑な権利関係もあるかもしれません。ドラマの始めから、その辺り権利の整理とか許可をもらってないとなかなか難しいのは想像ができるところ。


すでにドラマ作品の撮影も完了していてチームは解散、わずかなスタッフで公式Twitterを回してる自転車操業状態。テレビ東京の関係者としては、そうこうしてるうちに次のドラマの制作にも取り掛からないといけませんし、今はコロナ禍でいろんなイベントも簡単には立ち上げられない状況でしょう。

どうしてファンはグッズを欲しがるのか


おっさんずラブ」は尋常でないブームを巻き起こして大旋風となったため、テレビ朝日はその後、大量にグッズを作りました。ドラマ終了後の第一弾のグッズは、わずか3品。販促用役者達のポストカードとマスコットキャラクターのついたクリアファイル、それと確か名刺型アクキーだったような。


「うーん、買うもの少ない」と満足できないファンの熱い思いが炸裂し、一気に売り切れ。

・公式本は第三版&16万部の売上(複数買いも多かった、私もですが)
・「はるたんカレンダー」も6万部オーバーで重版
・DVD・ブルーレイBOXも併せて約5万本を出荷
 (ちなみに劇場版DVDは、2.5万本)


まさにテレビ朝日で記録を作るほどの大ヒットでした。その後、第二弾、第三弾、イベント、映画や続編ドラマが続き、大量の公式グッズが発売されて猛烈に売れ、テレ朝の営業外収入は数十億を超えたそうです。


そこまで極端ではありませんが、意味で良く比較できるのは、同じテレビ東京の「きのう何食べた?」。「おっさんずラブ」後のBLドラマということもあり(企画はOL以前から開始され、有名俳優へのオファーにも数年もかかったらしい)、ムーブメントに乗りやすかったのも確かです。


ドラマもそこそこの成功をおさめ、展示会も順調に決まり、通販でもいくらかはグッズが出ていましたね。私は、東京駅でキャラクターのハリネズミのアクキーを記念に買いましたが、ドラマ自体にそこまで萌えなかったので、そこ止まりでした。


来年、映画化される「きのう何食べた?」ですが、「おっさんずラブ」ほど見たい!!という気持ちはありません。熱狂的な恋愛ドラマではなく、おじさんゲイの日常生活BLをシンプルに描いたカワイイ作品なので、その意味ではグッズを買うほどの勢いはありませんでした。


全体的にも「何食べ」は、儲けが出るほど売れたのかどうかは定かではありません。そしてこの売上の読めなさがやはりネックなんでしょうね。そこが売り手と買い手のミスマッチを大きくしている。


ワガママな私たちは、今すぐグッズが欲しいんです。どこよりも早く正規の商品に課金したい。それは、ただモノが欲しい、というだけではなく、ドラマ自体と一体化したいという熱望であり、(無意識に)人気の指標としても大きいことを知ってるのです。


さらには出演者やスタッフへ感謝を直接、目に見える形=お金で表したいから。私達はこんなに愛してるんだよ、て伝えたい。ああ、そこか、書いててやっと腑に落ちました。これもやっぱり愛情表現なんだなって。



◆2020.11.30 やっとグッズ第一弾発表!